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パクリ、よくない。
いろいろな人の助けに恵まれ、絶対に無理と思われていた大曲の花火に来ることができた。情報を提供してくださった方、桟敷を引き当てる強運を披露してくださった方、なにより誘ってくださった方、皆様に感謝です。普通に考えて、私が来ることは出来なかったでしょう・・・。
なにせ、行き帰りのハードルがあまりにも高いのである。
行く手段がない。行ったら行ったで見る場所がない、極めつけは大曲から出る手段がない。泊まるところもない。何でこんなところで全国有数の大花火大会をやっているんだ!?
そう、つまるところはこれ。伝統ある大曲の花火大会、その歴史というのは書物で読んで知っているが、ポッとやってきた私が抱いた感想は結局これなのだ。何でこんなところでやっているんだ!?
さて話は唐突に行きの新幹線に戻る。転売ヤーの嫌がらせに閉口しつつ、行きのこまちは直前にキャンセルが出たのをJRから購入(共同購入)。これに関する当時の私のツイートを引用。以後、この回の引用はすべて私のツイート。
新幹線が人であふれてトイレにも行けない
新幹線が凍死するレベル。ノドもやられた
それもこれも、極上の花火を見るためなのだ!
すごい造型の大曲駅。
造型だけではなく、駅舎に入り込む際にかなりの高度差がある。
街が花火のために存在しているかのような看板。
これは帰りの乗客に備えたぐねぐねの通路である。いやはやすごいなあと思ったら、全然甘いらしく、ここからは余裕ではみ出てずーっとさきの商店街のさらに先にある橋のあたりまで行列が伸びるとか。やばい。なぜ人はそこまでして花火を見に来るのか・・・。
バナナロードと名付けられた臨時の看板を頼りに、花火会場へ向かう。このあたりのシステムはさすが花火の街だけあって大がかりにして効果的に運営されているようだ。
すなわちチケットに「君はバナナだよ」と書いてあればずっとバナナの看板だけを見ていればよいのである。これはいい。
あっという間に花火会場、というのはウソで、交通規制でタクシーを途中下車したり、オババが通路でババヘラを売っていたり、紆余曲折があるのだがそれらは華麗にスルーして秋田美人ごくごく。
余談ながらこの前後に擦れ違った地元民と思われる秋田美人は本当に秋田美人であった。みんなこうなの?ちょっと秋田移住するわっていうレベル。
割と早い時間帯だけにまだまだ人が少ない。この階段状になっているのがC席。前の平坦なところにあるのがP席。はるか前方に一段高くなっているのがA席。
問題は屋台のあたりにある電線である。これは大会運営ならびに屋台の営業に必要な電力を供給する臨時の電線。はっきり言って邪魔以外の何物でもない。これがまたけしからんのは、審査員席の前だけ見通しがいいように電線が無くなってるの。つまり邪魔だという認識はあるわけですね。そして工夫すれば他の場所だってもうちょっと景観に配慮した形にできるはずってことですよね。
C席の最上段あたりだとあんまり気にならないが、P席はキッツイでこれ。電線のみならず電柱が重なったらこれはもう、悲劇。A席を引き当てろってか。A席はA席で端っこになるとものすごいハス位置だからなあ。ていうかそもそも、当たらんし。
さて、打って変わって大曲の花火ですごいなあと思うのはこうした花火を楽しく見るためのイベントが充実していることである。何というか街全体が花火の熱気につつまれているのである。夏の暑さに負けないぐらい、熱い。
中央のテレビでは、前回創造花火で優勝した磯谷煙火店の磯谷社長が意気込みを語らない(笑)ところ。
花火鑑賞士という資格試験の合格者一覧である。公式サイトらしきところには、役に立つ立たないの問題ではないような説明がなされていたが、いやいやどうして。それは謙遜ってもんで、花火が好きで研鑽を積んでおられる方にはふさわしいものと思う。
実はここに至るまでに、昼花火の部があった。それについてはこの後に書くとして、ここで特筆しておきたいことが2つある。
ひとつは、会場での放送。
「・・・会場は禁煙となっております。おタバコは周囲に一声掛けてから吸いましょう・・・」
え?え?え?今なんつった?耳を疑うとはまさにこのこと。禁煙の意味ねえじゃん。秋田クオリティヒドスwwwww
秋田県民が悪いのか、大会運営が悪いのか定かでは無いけれどこのアナウンスが私のモヤモヤを象徴しているといっても過言ではない。異常なアクセスの悪さ、特権階級(審査員のことね)のこれ見よがしな優遇措置。そしてこの意味不明なタバコのルール。そして後から出てくるのだが、花火が見えようが見えまいがそんなの関係ネェという照明攻撃。
モヤモヤ・・・。
もうひとつは、私が陣取った場所のすぐ近くで起こった出来事。ある人の近くに、別の人が三脚を立てた。距離的にも無理がない感じだったのでそれには問題なかったと思う。しかし、先にいた人がこう言うのだ。
「動画とるんで、声、出さないで。」
うひょおおおおおおお。言えねえ!俺には言えねえ!むしろ、周囲の歓声なんて最高のスパイスじゃん!しかし、もしかして俺が黙って撮影しているとき、周りの人は気を遣って静かにしててくれるのかもしれないなあと改めて思った。何だか申し訳ない。ということで、この日以来、花火の最中には積極的にボヤいていくようにしようと決意。絶叫とか自分のガラじゃないので。(笑)
映像データは確かシネマルックフィルター使っています。ここまでのキャプチャ画像と全然色調が違うのはそのためですね。TVで見るともう少し昼間っぽく見えます。
せっかく大曲まで来たのでめずらしい昼花火という物を見ることにした。
しかし・・・
まぶしーーーーーーーーーっ!!!
なんでこの方角に打ち上げるんだっっっ。完全に逆光。肉眼ではこれ以上に見づらい。これだけ横に長ーい会場なんだから、逆サイドで打ち上げればこんなヒドイ環境を避けることはたやすい。
というかこれで審査しろって無理だろ。審査どころか鑑賞にも支障があるぞ。本来カラフルな煙が完全逆光でほぼ黒にしか見えない。
運良く、太陽が雲に隠れたので多少見えるようになった。
いやいや、そういう問題じゃないだろ!
なんなんすかこの会場、マジで。1世紀の歴史を誇るあの大曲ってこんなヒドイ環境なのですか。花火って、見えてナンボじゃありませんか。
ラストの昼花火スターマインが始まった。見たことがないものだから、ものすごく興味深い。ホエー、そういう物もあるんだ!
しかし上空はこれ・・・やっぱり逆光でまぶしい・・・。
裏観覧しろってか!無理!!
これは終了後の退場口であるが、すでに言われているとおり、大会提供が終わるとまだ途中なのに続々と人が帰り始めるのである。
そうするとなんとひどいことにこのバルーン照明が点灯されるのだ。お目当ての花火との間にこれが光るような桟敷に座っちゃうと文字通り、目も当てられない有様になるのである。安全第一はいいが、それ以前のところで何か根本的に間違っている気がするのは俺だけではあるまい。
もうさ、観客さばくのあきらめて、そもそも20万人ぐらいしか来ないような仕組みを考えたら?
そろそろ、日付が変わろうかという大曲駅。だいぶ人が減った。指定席券を持っていないと酷い目にあうらしい。危うく指定席券なしで突撃するところだった私を、きちんと諫めてくれた方に感謝。
ふーっ。盛岡まで戻ってきたぞ!ということでなぜか冷麺。今日は盛岡に泊まります。
次の日、さくっと新幹線に乗って帰る。平常運転の新幹線ときたらなんて快適なんだろ。そう思う。
最後に、観覧当日のツイート。
大曲の花火はあんな状況だともはや子供とか連れて来ちゃいかんよな。危機感から終盤の切り上げ帰宅者もすさまじく、初めて見る者には異常。まあ私は幸運にもいろいろな人の助けをうけ短い時間でしたが満喫しました。ありがとうございます。
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このサイトの別の場所に行くには以下リンクからどうぞ。 これまでの花火観覧記
少し古いですが、撮影に関する機材や設定の情報