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パクリ、よくない。
初めて訪れた花火大会(神社の例大祭です)については、写真もふんだんにいろいろなものを掲載するのがこの観覧記の習わし。だがしかし。
【悲報】SDカードを紛失
ななななんとひどい、SDカードをロストしてしまいましたとさ。しかも、自分が持っている中では高級品、あのパナソニック純正UHSスピードクラス3 のカード。例の金色のやつ。もうショックで昼も眠れません。どうすればええんや。
ということで何とか当時のことを思い出しながら書いてみたい。
うたり神社は豊川とかいう未踏の地にあるという。とある事情により懐のヒモが緩んでいた俺は対たいして深く考えることもなくレンタカーを手配して朝から新東名高速道路を一路愛知県へ向かったのであった。途中、駿河湾沼津SAで巣作りにいそしむツバメを借り物の一眼レフで追いかけまわしたり高速降りてバイパスに向かう途中思いがけず立派な彩雲を見かけてRAWでバシバシ撮影したりしつつけっこう充実したカメラライフを送っていたのだがそのデータも今はもうすべて無いよ?
何やってんでしょうねじわりじわりと当時を思い出して鬱々とした気分になってくるねこれ。
静岡県自慢の高級バイパスをしばらく進んだのだがやはり片道1車線道路になると遅い車によってすべてが台無し、これが週末のサタデードライバー空気読めない。段々イライラしてくると同時にこのペースではめあての昼花火および駐車場確保がままならぬリスクを重く見た花火観覧催行責任者(俺のこと)は再び高速道路へのインを決断、即座に実行しようとしたものの決断した場所が悪くしばらく片側1車線のノロノロ運転を余儀なくされたことを覚えている。
ダメじゃん・・・・
それで高速に乗ったらあっという間に到着してインターを降りよとカーナビから指示が飛び、えっ、もう?と半信半疑ながらしばらく進むと本当にあっさりと現地に到着したのであった。現地ではまず車を止める場所の確保が必要だが、それは抜かりなく花火観覧のベテランに定番スポットを教えていただいており現地に向かうも途中ふとしたことから神社すぐ近くの空き地がまだ開いているとの情報をKさんから入手したため、進路変更、無事神社近くに車を止めることに成功したのであった。
レンタカーって車庫入れの時が一番緊張するわ。いやマイカーそもそも無いんだけども。
車を降りて軽くKさんおよびいつものHさん(なんとこの観覧記すでに4度めか5度目の登場である)に挨拶をして神社がどんな所か見学。神社の縁側みたいなところに鎮座まします全長2m以上はあろうかという立派なウサギさんの像についても当然のごとく撮影したうえでSDカードを無くしているのであしからず。
ここは手筒花火の奉揚なんていうのもありしばしば巷を騒がせるカメ爺たちにはそっちの方が人気があるんだそうだ。聞くところによると手筒花火の奉揚がある時間帯には場所取りとシャッターチャンスの奪い合いによる怒号が響き渡りこれが神社の境内、神事だなんて信じられない!などと下手なしゃれをいう間もなく特に自分のように打ち上げ花火をたっぷり見てから手筒花火見物に切り替えていくというスタイルではまるで太刀打ちできないのだとか。というわけでこの瞼にしっかりと境内の様子を焼き付けて(嘘です)、花火を見物する場所についてロケハンを開始する。花火打ち上げ場所にむかって正対した位置にでかい鳥居などもあり、先ほどの神社の中も含めていろいろな場所から見物できそう。近隣の田んぼをつぶして作ったと思われる立派な道路沿いに右往左往していると花火会場でちょいちょいお目にかかる花火大好き人間たちに再開してこちらもご挨拶などしているとあっという間に昼花火の時間になった。
昼花火は激戦区の田んぼ脇をあきらめて工事現場の看板の立っている場所に決定。だって動画のレンズじゃあ地面のあたりはどうせ映さないからね。そんなことよりこうやってどんどん工事していくとそのうち田んぼがなくなって花火を打ち上げられなくなるんじゃないかなあ。これは切実な問題。そうして花火待ちで油を売っているときに後ろを通り過ぎて行くかっこいいハッピ姿のお兄さん(おじさん)に話を聞いたり、良い時間を過ごさせていただきやした。
じゃあそろそろ昼花火、行ってみようか。
風まつりの花火プログラムは奉納煙火目録という名前で、きれいな冊子になったものが存在する。その中には例えば
三段雷 三号 三十 万雷 三号 三十 号砲 三号 三十 雷 三号 三十
といった打ち上げ内容が書かれているのだ。これがいっけん親切のように見えて普段昼花火になじみがない私にはいまいちわからない。すまんのう。それでもプログラムに「昼物ゴールデンシリーズ」と銘打たれているエリアに進んできたと思われる時間帯はあっちからドカン、こっちからドカンバリバリと間断なく花火が打ちあがりその衝撃波を存分に味わったのであった。やや残念だったのは天候でどよ〜んとした曇り空のため色付きの煙がなんかパッとしないまま終わってしまった。これは見物客の中に晴れ男、晴れ女が少なすぎたためと推察する。
さてその普段あまり見ることのない昼花火をまったりダラダラしながら見物している模様がこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=CRQXcyH9LyY
冒頭からあの国民的流行歌であった「だんご三兄弟」のような花火であったり最後の方ではまさかの八重芯昼花火であったりと、予想外のオモシロ玉がありますのでどうぞご覧ください。
そして昼物ゴールデンシリーズが終わった後、ちょっと記憶があいまいなのだが、確かマクドナルドに行った気がする。あのポテトはくどい味の癖にときたま妙に美味く感じたりする不思議な商品だね。そしたらその場所にもやっぱりどこかで見たような人がいてご挨拶。
今回は道中の写真が無いのでページを分けずにこのままいくよ。
https://www.youtube.com/watch?v=e44wriHL2MA
風まつりは神社への奉納花火ではあるのだけど、大玉を神社の境内から打ち上げるわけにはいかないので少し離れた田んぼの中から打ち上げる。だから花火にかじりついてみたい場合は神社から少し離れたところで見物することになる。今回の自分がまさにそれ。
十号 昇り花百雷付花万雷
三河の花火は雷が違う。トドロキが違う。ところでこの昇り花百雷は一見の価値あり。たった1発で中国の春節のニュース映像を思い出す。
昇り銀柳点滅小花付き八重芯白菊
メイン会場(?)から外れた場所にいるがためにプログラムの見方が分からずにああだこうだと言っている音声が残っているけどそんなことはお構いなしにまつりは進んでいく。そして結局この白菊も上がる場所を間違えてしまう。
でもこの八重芯の芯のところはいい!良いよ!
昇り分砲付き四重芯丁字菊先桔梗光露
昇り銀龍・小花付き四重芯丁字紅先光露
以上、四重芯二発でした〜。うむ、よくわからんかった。微妙な沈黙がよくわからなかった度合いを物語る。分からないと言えばこれも中部地方の言い方かと思うけど玉名に「丁字」って何を表しているのだろうか。あの日本海海戦で連合艦隊がとった丁字戦法なら知っているが。桔梗っていうのも実はよくわかっておりません。キキョウの花の色、すなわち藍色のようなぐんじょう色のような、そういう花火という理解であっていますか?
昇り笛付き彩色千輪菊
これは何かのサプライズ。プログラムには10号1発と書いてあるけど大きいものから小さいものまで、こりゃ一体何発上がった?複数打ちあがったのはわかったものの、振り回されまくりであえなく撃沈。
曲導付大葉芯パステル百花
この花火を担当している加藤煙火さんはYoutubeに加藤煙火チャンネルというものを開設してて、花火についての情報発信の評価も高いのだけど、その中で千輪の見かたっていうレクチャーの回もある。それを見るとあ、これあそこがちょっと失敗したんやな、というのが分かっちゃう(笑)
曲導付八重芯紫牡丹
すばらしい。いい感じに開きましたね!遠くの三尺より近くの二尺、ということわざ(?)がありますがそれと似たような話で乱れた四重芯より整った八重芯ということわざ(?)もあります。別に四重芯が乱れているというわけではありませんがこの八重芯よかったですね。
曲導付三重芯丁字菊先オレンジ降雪
良いとは思うけど1個前のが良かったな。芯が増えたからちょっと小さく感じるし。別に競技大会じゃないからいいんですけどね。
曲導付四重芯丁字菊先黄光露
これは親星ドンマイ系。それにしても「丁字」とは何を表す用語なのかな。
曲導付五重芯細波錦
五重芯の大バーゲン。芯が同心円に出ましたね。そしてこういった足の長い親星を入れると多重芯の盆が小さくなる現象の対策になるのですね。
曲導付三重芯錦冠先降雪
これも同系統と言っていいでしょう。さらに大きく見えます。
曲導付四重芯細波先緑
ドンマイ。ここまで見ているけど、加藤煙火の多重芯の色の組み合わせって決まっていないんですか?星の密度とか、「雰囲気」は同じなのですが色が違いますよね?芯ごとに星の大きさとか違うと思うので、それぞれ製作してるんでしょうね。
曲導付五重芯錦冠
加藤煙火チャンネルの話題をさっき出しましたけどああいうのを見ているといろいろと苦労も想像できて五重芯はやっぱり決めるのは難しいのだなあと。
曲導付八重芯銀波先変化 20号!
音がすごい!そしてこうして合成画像にすると思ったより激しく変化していたもよう。見ているときはあんま気にしてなかった。合成画像だと分かりにくいけど最後は点滅しています。
曲導付二度咲桜千輪
はい、さっきの2尺と同じような大きさに見えるけどそれはレンズを変えたからです。この開き方、関東民にはホソヤエンタープライズのような感じ、って言えば通じるかも。
曲導付八重芯錦牡丹先三化
うーん、やっぱり八重芯が一番バランスが取れていてきれいだなあと思うのは私だけでしょうか?三重芯はまだしも四重芯五重芯となると芯の間隔が詰まりすぎていて見る方も疲れますよね。
昇り銀竜付き銀芯銀冠三淡色点滅八方咲
これ。ナマで見た時の美しさと、合成画像にしたときのショボさのギャップが激しい玉。合成画像では何も伝わらないね。後に得た情報によれば盆が大きくならないことに花火師の方も苦労しているそうです。色はパステルも銀もいい感じなのにね。この銀色は今の自分のカメラ撮影ではうまく出せない。
昇り銀竜付き紅芯錦冠菊覆輪入り暗先三淡色点滅
これは実に「らしさ」を感じる玉だなと。普段あまり中部地区に花火を見に来ないのですが蒲郡の空にこいつが開いたときの印象は強く残っています。よう元気にしてたかい?とでも言いたくなるような玉。
昇り銀竜付き雪割草 10号×4
これも合成画像だと何も伝わらない玉。いまどきのテレビはYoutubeを再生できるものが多いのでぜひ映像で見て欲しい。少なくとも、この合成画像よりは伝わるはず。(と言ってもこの銀色はなかなか厳しい被写体なんだけどね。)
「春光」
説明不要。なんて贅沢な!!
終了したと思ったらそれはゴールデンシリーズが終了しただけで花火は終わっていない。ましてや祭りは全然終わってない。片付けた後に最初に車を停めた場所に向かって歩いていくと、神社のすぐそば、というか境内の一部と思われる場所からバンバン花火を打ちまくってて隣の道路に火の粉が雨あられと降り注ぐすごい絵ヅラになってて笑っちゃった。こちらで観覧していた人たちも随分楽しんだようで何より。こういうの見ていると、区画整理や道路建設なんかでまつりにいろいろ制約が出るのが本当に残念。まあそうやって整備されないと私も見に来れないわけですがね。
その後は例の激戦区の手筒花火の会場へ一応移動。見通しの良いところはもちろん先客がギュウギュウに場所取り済みなので、あまり人がいなさそうなところに回り込んでみる。まあ見通しは悪いがしょうがない。
場所を変えてみた。向こうの客席が見えますね。手前のシルエットが神社っぽいからまあこれで良しとしよう。
てめえ一人の都合でフラッシュを焚くヤカラ。おいやめろ。野次馬カメラマンなんて、自らの存在を消すぐらいでちょうどいいのに。なんなんですかねえ。
ハネってやつも写真撮ってみたけど、これもまた生で見る迫力に比べたら何も伝わってないに等しい。もうちょっと望遠よりのレンズがあるとよかったのですが、手筒は撮影する気が無かったのでこんなもんです。
その後、やっぱりまだ四月上旬ということで、気温が下がってくるとともにずっと悪くしている腰痛がまたしても悪化してきたので、まつりは続いているけど自分としては撤収を決断。Kさんに挨拶して秘密のブツの受け取りなどをしている間に冒頭で書いたSDカードを無くしてしまったというわけ。Kさんには渡していないことははっきり覚えているのでKさん悪くないんだけど。余計な気苦労をさせて申し訳ありませんでした。
さて、そんなこんなで帰路につくときには別途示し合わせていた同乗者のSさん。最初この便乗話を聞いたときはおいおいまじかよサンデードライバー(俺のことだ)のレンタカーに乗りたいとか命知らずだなと思ったので、必要以上に脅しておいたのですがそれはそれとして自分もまだ死にたくないのでどうにかきちんと送り届けましたよ。なお時々速度計と私を交互に見つめ・・・いや監視していました。やっぱり気になっていたもよう(笑)。
帰りの車では俺の中で今一番熱い 星島沙也加 さんについて語っていたので全く眠くなりませんでしたね。
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