カットつなぎ目の音声

撮影したビデオを取り込んで編集を始めるとき、最初にするのは何でしょう。 ほとんどの場合、余計な部分をカットして必要な部分を連結する、いわゆるカット編集になります。
そのときただ漫然と切ってつなぐのではなく、次の点に気をつけてやってみましょう。
  • カットのつなぎ目に音がかからないようにする。
カットのつなぎ目の前後で音量の大きな部分があるとそこだけ「プツ」とノイズのように聞こえます。

カットのつなぎ目にかかる音
下のサンプルを聞けばわかると思いますが、気になりだすとかなり耳障りです。 2回、カットが変わりますが、1回目のつなぎ目には男の人の声、2回目のつなぎ目には女の人(アナウンス)の声がかかっています。
この場合、つなぎ目に音がかからないようになるべく無音の場所でカットすると聞きやすい映像になります。 たった1〜2フレームだけカット位置をずらすだけですが、その効果は大きいです。 どうしてもうまく繋がらないときは、ごく短時間(数フレーム)のディゾルブでごまかす方法もあります。

カット位置修正(上)と、ディゾルブ(下)によるつなぎ目の処理
上にあった失敗映像のつなぎ目を修正したものが下のサンプル映像になります。 1回目のつなぎ目はディゾルブでつなぎ、2回目のつなぎ目はカット位置を微妙にずらしています。 実際には、近い位置にあるつなぎ目の処理はどちらかに統一したほうが自然です。
撮影するときにはこれを見越して、前後に余裕を持って撮影したいものです。
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