2012/大曲の花火(競技花火)

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パクリ、よくない。

このページで使っている画像

HF G10で撮影した動画を元に、

しています。重み付けしているので単純な明合成でもありません。

もともと、花火を撮影し始めた頃から、合成は時々やっていますしね。

合成画像の作り方をまとめたので、興味のあるかはどうぞ。

大曲の花火はものすごくたくさんの花火が打ち上がります。全部紹介していると年が明けそうなので、私の心に残った物を取り上げます。

撮影は、原則として、割物がシネマルックフィルター、スターマインはマニュアルモードです。

セミフィッシュを使ったのですが、ちょっと画角が広すぎたためズームしています。これによって四隅が流れているのですが中央部はまだしっかりしています。

伊那火工堀内煙火店

初っぱなからこれかよ!優勝!と、審査員を除く(皮肉です)来場者の誰もがツッコミを入れたであろう、完璧な四重芯。キャプチャでは残念ながら緑色と金銀がうまく出ないのでそこは脳内補完をお願いします。

動画ではちゃんと出ています。

「椿の華」これは時間差で紅が色づいていくのですが単色なだけにちょっと立体感が分かりにくかったですね。でも「お、お、おおーー」という感じでよかったです。花弁の単位では時間の乱れも無かったように感じました。

篠原煙火店

この四重芯もいい勝負だぞ!?一体この先どうなるんだ!?と思いましたが、このフロントローを超える四重芯は無かったような・・・。最初だったからインパクトが強かったのもあるかと思いますが。

「昇分星付三重芯銀彩の華」三重芯も安定しています。開く瞬間のキラメキがいい味出してます。

「魅惑のリング」篠原煙火店の花火では、なんとか残輪、などもよく見るのでリングはお手の物ですね。リングの絡み合いが気に入りました。発色ですよ発色。

山内煙火店

前年度の割物優勝。今年も当然のように安定していました。特徴は、親星のオレンジですね。オレンジは山内煙火店のコーポレートカラーです。光露も激しく決まってます。

「侘寂の華」会場拍手なんですけど、いやそんなすごいか?と思った、正直。とはいえこれを含めて、和火・錦菊などオーソドックスなものだけで構成される多重芯が私が思ったよりたくさん上がりましたのでそういう流れなのかもしれません。それでも個人的選抜グループに入っているってことで、まあ察してくださいw

「日本の花 〜侘寂〜」これは神明の花火でも上がった、和火スターマインです。神明で見たときいたく感激して、これはすごい、もっと見たいと思ったのですがここ大曲ではさらに強弱が付いていてよかったです。

が、ひとつだけ残念に思ったのは終わり方。動画を見てもらえば分かりますが、さあラスト来るぞ!と思ってこっちも力が入ったところ、いきなりフェードアウトしてそのまま終了。

これ去年、TVで大曲の花火を視聴したときも思って、この、時間来ましたハイ終了というスタイルはなんだかなあという感想を述べたんですよね。

せっかく、ここまでよかったのになぜ・・・。なんだろう、自分の期待感が高すぎたのか。居酒屋で野球みてるオッサン的な。神明の時はちゃんと終わったのに。

芳賀火工

「カーネーション 〜愛と情熱〜」実はカーネーションがテーマの物はもう1作品あったのですが、私はこちらの方が好み。(入賞したのはもうひとつの方です。)だってホラこれカーネーションでしょう、どう見ても。

2種類のタイプの千輪が入れ替わる狭間です。この色合い好きだなあ。

磯谷煙火店

三重芯はちょっと乱れました、いやそんなことよりこの煙。この時間帯は本当に風が滞留してしまった。

端正な形のミラーボール。もったいない、もったいなさ過ぎるよ!!こんな煙まみれの空に上げるぐらいなら、家の近所の河原で打ち上げてよ!保安距離全然たりないけど。

これはコスモでしょうか。あまり詳しくなくてサーセン。テンポ良く打ち上がってます。思わずこちらも足でリズムを取ってしまう。去年がネタに走ったからでしょうか、ミュージックスターマインの王道。素晴らしいです。

個人的には、これかマルゴーが優勝だと思いました。思っただけです。

千輪もなんといいましょうか、サイケというかコズミックというか、独特かつ美しい。

ウィンターイルミネーション!いや煙どうにかして!!

光りの宝石の八重芯バージョン?まさに日本最高峰の競技会にふさわしい素晴らしい玉があがっているのに、舞台が煙まみれorz

聞くところによると大曲はだいたい風向きはNGなんだそうで。そういえば去年TV中継を見たときに、解説の久米川さんが「10年に1度くらいのいい風」とコメントしていた。TVを見る限り、そんないい風でもないじゃん?と思ったのだけど大曲ではあれはいい風なんだね。

大曲の花火の歴史についてはパンフレットを読んだけど、「なぜ、こんな環境の悪い会場が100年にわたり使われ続けているのか」という疑問についての答えはなかった。誰か教えて欲しい。

保安距離とかそういう問題ではなく、地元の熱意と権力としがらみが渦巻く人間くさい何かががあるはずだ!でないとこれだけ過酷な環境で当代随一の花火大会の地位を保てるわけがない。

山崎煙火製造所

キャプチャ画像で見るとめちゃくちゃきれい。いや実際きれいなですけど。発光のタイミングがちょーっと乱れたか?

「白い誘惑」懐かしドラマのタイトルみたいですが銀冠の八重芯でしょうかこれはいいですなあ〜〜。先の紫(?)点滅もアクセントになってていいです。これの対打ちとか見てみたい。

齊木煙火本店

これは湯河原とか神明でも上がった四重芯。光露つきなので、層の数が分かりやすいんですよね。一番内側がちょっと乱れるところまで神明の再現(笑)。

出たーーーー!聖礼花の進化系ともいえる虹色のブーケ!息をのむ美しさとはこのこと。

ただし、残念なことに、本当に残念なことに私の撮影動画では色彩を捉え切れていません。具体的に言うとこの星は七色に変化しているのですが、根本の紫が見えないのと、中間の水色が真っ白になってしまっているところ。あおりをくってその先の緑もほとんど判別つかないです。

こ、、、これは悔しい、、、、、、、、。

肉眼で見るしかない!

聖礼花スターマイン。これも煙が。だがこのパステルカラーは必見。何度見てもきれいだ。そして明るい。

マルゴー

さてプログラム13、14、15の、野村・本店・マルゴーという並びが私の注目のひとつのピークだったわけですがそのトリを飾るマルゴーです。独特の発色と明滅の激しさとタイミングに注目しました。

「万華鏡」これはマルゴー式万華鏡ですね。

スターマインは例の時間差がいつ飛び出すか楽しみにしていましたがその前から驚かされます。まず序盤のこれ。赤い星の消えるタイミングがピッタリすぎて怖い。CGみたい。

星の色変化もなんだかやりたい放題www煙の色で少しは伝わるでしょうか?生で見てるととにかくすごい切り替わり。初見だと何がなんだか分からないかも。動画で何度でもご確認ください。

うおおお!?!?時間差が来るとは思っていたが、まさかこんな時間差がっ!芯と親星の二重時間差!これはすごい。静止画だとイマイチ伝わらないですよね。

驚愕していたらまさかの往復時間差まで上がりました。ものすごい技術力!

太陽堂田村煙火店

キャプチャでは分かりにくいですが四重芯です。中央がちょっと分かりにくいか。

「山紫陽花」見ていてイメージが分かりやすいですね。紫陽花です。緑のが混じってるところが、芸が細かいですね。

「山紫陽花」スターマインも同じ名前で同系統の玉を多くあしらってまとめました。紫の色合いがとてもきれいです。タイトルとのマッチングならこれかカーネーションが優勝かも?

三遠煙火

正直またこの曲か…。と思ったのは事実ですが、デザインがすばらしい。曲への合わせ方や盛り上げ方。それに使われている玉がきれいなんですよ。星だけを見るとそんなに凝っているものはない印象ですが、玉としての魅せ方に引き込まれました。

イントロで盛り下がったものの、終わってみれば拍手喝采したプログラム。

田畑煙火

三遠煙火→田畑煙火という静岡シリーズ。私はこの2社をおいでんまつりで覚えました。バランス良く開いた三重芯です。

こちら田畑式のステンド千輪。芯が入っていますね。

私が個人的に思う。型物の技術ならここが一番ではないか、と。もちろん型物はアイデア勝負のところもあるのでどこがナンバーワンかどうか分からないけどこのスターマインは必見。けん玉、コマあたりは何となくついて行けるけどこの双六(サイコロ)はビックリ。なんとサイコロの目がイチからロクまで増えていく。これ現場で気がつかなかった人もいるんじゃないかな?私はたまたま赤色の「1」がよく見えたので気がつきました。

普通の玉もきれいなんだよな!大相撲で言うなら技能賞!

大久保煙火製造所

大会提供の後。もうね、、、言葉にならない。かわいそう。

「タケウチ・サンバ」なにがタケウチなのがいまだによく分かっていないですがこれ見て。万華鏡ふうの玉ですが、二度変化です。

これも。キレがある二度変化。今年から出場とのことですが、こりゃあいいじゃん!私からの評価だけ高くてもしょうがないんですが、でも当サイトでこぢんまりと絶賛!

菊屋小幡花火店

赤から青に変わる四重芯。たまむらのラストで上がったやつかな?と思いましたが、だいたい同色系統ながら消え口のところが違いました。

「モノクロームの華」このタイプの玉が3〜4社ありましたね。私わりと好物なので大歓迎です。

「水面の旅路」実に爽やか。ひとつのテーマを塗り重ねていくスターマインです。次々と、シーンチェンジしていくスターマインも次は何が出てくるのだろう?という楽しみがありますし、このように安心して玉を見ていられる、でも少しずつ変化していくさまを見極めて楽しむというのも味があっていいですね。

信州煙火工業

なかなかキリッとした四重芯です。初っぱな2社とラスト1社にいいのが来るって判定難しいですね。これも巡り合わせか。

「時差式点滅花」同じ錦の三重芯がまずこのように開いて、そこから…

このように順番に先が点滅していく。時差式ってそういう時差式ですか。玉のタイプとしては山内煙火店のものとよく似ています。ついでに、山崎煙火製造所と菊屋小幡花火店ともわりと近い系統です。評価は、う〜ん私は眼力不足ですわ、わからない。分からないけど、これは形がとてもきれいな丸だった。曲導もすごく凝っててよかった。

「涼風の誌」すこし前の菊屋小幡花火店とかぶってしまった気がする。後出しのほうが不利ですね。しかし、涼を表現するこの色はしっかり独自です。

まとめ

当時のツイートから。

大曲、かんたんに言うとハイレベルが大量すぎて今の自分には消化しきれない。
花火をビデオに撮っている時、ファインダー(モニタ)ばかり見ている奴は邪道、花火愛が足りんという話を複数聞いたことがある。しかし花火が好きでこの花火をキレイに写し撮ってあげたい!と本当に思って機械任せにはしておられずファインダー越しになる人がいても、それはそれでいいと思う。
マルゴーのスターマインは地上着弾を見たとき「あぁ・・・」と思ったけど、時差発光の技術がすさまじかった。審査員も愛好家も一般観客も度肝を抜かれたんじゃないの??まん丸に眼見開いている脳裏に「時間差はこうやって打つんですよwww」っていう中の人の声が聞こえてくるみたいでした。

2012/大曲の花火(スポンサー花火)

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