2016/逗子花火大会

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パクリ、よくない。

道中

逗子花火大会というのは、例のコロワイドのドカドカ打ちで人気があるわけだが会場の整備(警備)が全く追いついておらず前回訪れた時は身の危険を感じた場所である。

会場のキャパもあるとは思うが今日この観覧記を読んでいただければわかるが警備のくそさ加減がたいがいなのである。それはもうこれまでさんざん苦情を書き連ねこき下ろしてきた横浜みなとみらい地区で行われる2つの花火大会に勝るとも劣らないくそさ加減なのである。

だが新逗子駅に降り立ったばかりの俺はまだそのことを知らない。

警備がどうとかはさておき、あの会場で花火を正面から見ようとすると避難通路もなにもあったもんじゃあない、ひどいありさまでいつ三脚を蹴飛ばされたり将棋倒しに巻き込まれたりするかわかったもんじゃない、ということでかなり外堀から攻めることにした。時々写真家のみなさんがやっている高台からの俯瞰構図である。それを探してみようってわけ。

たまにすれ違う人がいるが、のどかなものである。ただし時々急斜面や階段があってカメラや三脚を担いでいるとかなりしんどい。

のどかなハイキングコースだなー(棒)

で、まあたどり着いたのがここ。そもそも、あまり見晴らしの良いところはなかった。海が見えるところとなるとさらに場所は限られる。で、ほんの少し無理をして藪の中に入ってみる。(まむし君、来るなよ)

3台の台船が見えた。遠くに江の島が見えた。

いやこれ単に見えたっていうだけで木が邪魔だし面白くもなんともないでしょ。脚立と3mのハスキー持ち込んだらちゃんと見えるかもしれないけどさ。

ハイキング、終了。成果なし。この郷土資料館っていうところからも、一応海が見えるけど絶景というには程遠かったよ。おまけに郷土資料館は夕方閉館しちゃうみたいだし。

諦めて花火会場へ向かう。この川と国道の向こうが海岸。上手い人ならここからシルエットを作りながらいい写真にするのであろうか。しかしこの道路は通行止めにならないからねえ。ずっと車が走ってるはず。

というわけで結局海岸まで来た。しかし中央付近には寄り付かないように決めているので、この最果ての地、護岸ブロックのところから見ようと考えた。

はい、そこから中央を望むとこんな感じ。実は今日はかなり強い斜め向かい風。どれぐらいかというと砂が巻き上げられてしゃべっていると口の中がジャリジャリになるレベル。そんなところで精密機械のカメラいじりたくないじゃん?今陣取っているこの場所が砂浜で最も風上に当たる場所なので、潮風はしょうがないとしても砂ジャリジャリを回避するにはここにするしかないっていうわけ。

太陽の季節のモニュメント。の下の階段で場所取りが進んでいる。

あれ〜〜〜さっき俺が偵察した時は立ち入り禁止区域だったのによ。まったく使えない警備員だな。と思っていたが警備の使えなさはそんなものじゃなかった。

まずこの場所に歩いてくる途中、警備員のミーティングらしき脇を通過してきたのだがその時、聞こえてきた現場リーダーらしきおっさんの伝達事項。

「上から指示は何もありませんから!」

えええマジかよ。どうやって警備するんだそれで。ここで私は実行委員会なにしてんねんと激しく憤るとともにこの警備チームに深く同情したのであった。まあその時だけでやがて憎しみにかわるのだが。いやちょっと先走り過ぎた。そのセリフを聞いて私は「ああ危ない危ない、やっぱり人が混み合うエリアには恐ろしくて近づけないぞ」と改めて思ったわけです。で、護岸ブロックの場所取りですが、当然ブロックの上に立つのが最も見晴らしがよい。さいわいブロックの上面は平らだし後ろに誰もいないからね。だけどブロックの隙間に物が落ちると厄介なので、ブロックの最下段、ちょうど平らなベンチのようになっている所に腰かけて三脚は砂浜に立てることにした。(わかりますね?)周りのカメラマンもだいたい同じスタイルであった。正面からは最も外れており人は少なく、珍しく平和なひと時を過ごしていたのである。

やさしい風体の俺氏、警備員ともめる【知ってた】
あいつら絶対相手見てルール作ったり消したりしてる
安定の無能警備員

警備員が走ってきた。このように警備員があえてこちらに向かってくるというのは大抵よくないことの前兆なのである。案の定、警備員は言った。「危険だからブロックから離れろ」と。

断言するが絶対に危険ではない。むしろ立つより安全である。ここなら寝返りをうつ赤子のおむつ替えだって楽勝だ。

しかし、警備員がしつこいのだ。とにかくそのコンクリに指一本触れてはならぬと。警備員の中でも「私は今日のバイトです言われたとおりにしてください」ってやつが突撃してくるのでこっちも真面目に相手するのが馬鹿馬鹿しい。私を含め周りのカメラマンも全く理解不能ながらもそのベンチ状のブロックという安住の地を追い立てられ砂地の荒野にスタンディングを余儀なくされたのである。(腰が痛い・・・)

しかしここで本日のバイト君(正確に言うとバイトさん)に思わぬ問題が発生した。

いかついのが来てルール違反しだした。が、無能警備員、動かない・・・! ざわ・・・ざわ・・・
これを世間では「なし崩し」といいます。一応オレはルール守っとくかな。 ま、あれだ。中央付近の秩序を優先しろや無能警備員。
いかついのに続き、ヤンキーが来ましたよ。 がっ!無能警備員、これもスルー! 動かないっ!! いや・・・動けない!! ざわ・・・ざわ・・・
だいぶ潮っぽくなってきたなあ。砂か潮かの選択
さらに外国人来ました。無能警備員完全にお手上げ。
無能警備員きたーーーー!!!

いわゆるグローバル問題、外国人観覧者である。彼もブロックに腰かけていたのですがどうやら日本語は分からないらしく、バイトさんの言っていることが分からない。そりゃそうだ。まさか「そこに座るな」なんて日本語ネイティブの我々でさえ想像を絶したのだから。

バイトさん「This is you, dangerous!!」

想像してください。

こいつらが警備してる大会、混雑エリア恐ろしくて行けない

さてその後、我々全員が「のび太、廊下に立っとれ!」状態でずらりと並んでいるわけだが当然、そのあとにやってくる観客もしくはカメラマンがいるわけです。そうするとその人たちは三脚と共に直立不動のままブロック沿いに人が立たされているという異様な光景を目撃し、困惑、狼狽しているわけです。

後から来た人は当然そりゃ座りますよ。で、立たされているのび太ズ(複数形)が親切に教えてあげるのです。「ブロックに座ったらダメなんだって」と。

そしてまた先ほどの小太りの女(バイトさん)が突撃してきた。いわく、

「護岸ブロックのそばに立ってはいけません!砂浜に立っているカメラマンは護岸ブロックに座りなさい!」

ハアアアア????? もう意味わかんね。お前がうっとおしいからとりあえず立ってみたんじゃねーかボケェ! という趣旨のことを諭すおっちゃんまで登場。そりゃ、おっちゃんが正しい。ついでに、俺も疑問をぶつけてみた。

「あのさ、ブロックのそばには立ってはいけないって、具体的に何センチまで近寄ると立ってはいけないのかな?一定の距離まで近づくと突然そこから先は座るのかな?」

バイトさん、フリーズ。そして長考。もう笑うしかないっしょ。仕方がないのでアドバイスしてあげた。「上の人に確認してらっしゃい。」

その後、警備員の姿を見たものはいない───────

砂浜に平和が戻った。

波高くなってきた
やめてー。飛沫が飛ぶー

段々人が増える。後から来た人はあの糞みたいな警備員のルールなど誰も知らない。更に暗くなると、本当に危ないブロックの上の方を地元のDQNがひょいひょいと海に突き出した先の方に歩いて行く。

何もかもがバカ丸出しですわ。。。

撮影

ページをわけました。

2016/逗子花火大会(撮影)

2016/逗子花火大会(おまけ)←コンデジの静止画

終了後

ここからなら簡単に脱出できるだろうと思っていたら甘かった。海岸沿いの国道に上がる階段が封鎖されたままなのだ。こうなると残された細い道から脱出せざるを得ないが、道路につながる狭い階段がボトルネックとなって全然進まない。かなりゆっくりカメラを片付けたつもりだが全然ダメ。なにこれ、人の流れが全く整理されていない。

これは会場キャパだけの問題ではないよ。「人さばき」が劣悪すぎる。私も年に何回も花火大会に行って体感したうえでここは無能とか糞とか書いているのですが

まじで小さい子供連れは逗子花火大会には来てはいけないよ。あぶなすぎるから。

結局、牛歩戦術に身を任せ、よくわからないルートで新逗子駅へ。改札に入ってしまえば、あとは空いてて楽勝なのでありました。


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