WMP10でWMEに機能制限
WME9(WindowsMediaEncoder9)は配布、配信用として手軽に高圧縮・高画質の映像を作ることができ、そのおかげかWMVもだいぶ普及してきました。
しかし、あまり取り上げられませんがWME9は、WMP10(WindowsMediaPlayer10)をインストールするかどうかで機能が一部変わってしまいます。
先に結論を書いてしまいましょう。
WMP9とWMP10インストール時のWMEの違い
項目 | WMP9 | WMP10 |
audio codec | WMA9 | WMA9.1 |
WMV9 Advanced Profile | なし | あり |
WMV9+インターレース | 可 | 不可 |
では、この WMV9 Advanced Profile は何者かというと
- インターレースに対応
- 2passエンコード不可
- いくつかの使えない詳細設定オプション追加
という特徴があります。
まとめると、
WMP10をインストールすると、インターレース保持で2passエンコードはできなくなります。
プログレならできますけどね。
なんだか、あまりうれしくないような・・・。
これはバグではなくて仕様のようで、
Microsoftの技術文書には次のように書いてあります。
Note that two-pass encoding is not supported for this codec at this time.
(2パスエンコードは今回サポートされていないことに注意する。)
今回ってことは次はあるんでしょうかね?
というわけで、WMP10インストール後の環境でインターレース保持エンコードを行う場合は、1passの品質ベースVBRか、CBRを使うしかありません。