インターレース解除
このサイトのインターレースのコーナーでは、PCで動画を見たときに横方向のギザギザが出る理由を解説しました。
では、ギザギザが出る場合どうするのがいいのでしょうか?
MPEG2のようにインターレースが当たり前の形式ならば、だいたいどんなPCで再生してもきれいに再生されます。
また、WMVのように将来的にはインターレースがどんなPCでもきれいに再生できると予想される形式もあります。
しかし、通常は、インターレースがきれいに再生されるかどうかはPCに依存します。
自分ひとりで見る場合は、自分でPCの環境を変えることもできます。
でも例えばカメラで撮った映像を誰かにネットで送信する場合はどうでしょう。
相手がインターレース映像を正しく再生できるかどうか、わかりません。
そこで、映像のインターレース解除(プログレッシブ化ともいう)をしてやる必要があります。
AviUtl、TMPGEncといった有名なソフトにはインターレース解除の設定項目がついています。
また、Avisynthにはインターレース解除だけで20種類以上のフィルタが存在します。
一般的にインターレース解除とは、毎秒29.97枚のインターレース映像から、毎秒29.97枚のプログレッシブ映像を作ることを指します。
通常であれば、これで問題ないと思います。
インターレースを考慮していない映像のギザギザ(コーミングノイズ)に注目してください。
また、毎秒29.97枚のインターレース映像から、毎秒59.94枚のプログレッシブ映像を作る方法もあります。
この方法でよりスムーズな動きの映像を作ることができます。
その代わりデータ量が増えてしまうので、状況に応じて使いましょう。
WME9はデフォルトが出力フレームレート29.97フレーム/秒になっているので、59.94フレーム/秒の映像を作る際は数値を変更するのを忘れないでください。