インターレースとは(1)
MPEG2やDVでは通常インターレースという方式を採用しています。
記録できるのは1秒間に約30コマなのですが、ここに60コマ分の絵を詰め込んでいます。
こうすることで、少ないデータ量でより滑らかな動きが記録できるのです。
では、具体的にどうやって記録されているのか説明します。
まず、2枚の絵をそれぞれ1行おきに間引きます。
間引き方
次に、この2枚の絵を組み合わせて1枚の絵にします。
インターレースの1フレーム
静止した状態では、動いている部分がシマシマのギザギザに見えます。
しかし、インターレース再生に対応している機器であれば滑らかに再生してくれます。
うまく再生されず、ギザギザが見えてしまう場合は次のいずれかが考えられます。
- 再生機器、再生ソフトが対応していない。
- 再生機器、再生ソフトの設定を間違えている。
- インターレースとして動画を作っていない。
3番目について補足すると、映像を他の形式にエンコード(変換・圧縮)するときに「この映像はインターレースです」という設定でエンコードしなければならないのですが、それを忘れてしまった場合です。
この場合、2枚の画を組み合わせたと認識されず、シマシマの1枚の画として認識されてしまいます。