照度と輝度の違いとは
このサイトをご覧になる方は自らビデオカメラで撮影する人が多いと思います。
ビデオカメラのスペック表に「最低照度」という項目があります。
照度って何でしょうか?
照度に似た言葉に、輝度というものがあります。
これらの違いが分かっていないと、ネットや雑誌の情報を間違えて理解してしまうで
しょう。
まず照度ですが、これは「ある面に入ってくる光の総量」を言います。
どれだけの光で照らされているか、ということになります。
ですから、照度を上げるには次の方法があります。
- ライトを近づける。
- ライトを正面に置く。
- ライトを明るくする。ライトを増やす。
光源が近いほうが照度が高い。
面に垂直に入射するほうが照度が高い。
光源が明るいほうが照度が高い。
これに対して輝度というのは、「ある点から(カメラに)どれだけの光が発せられて
いるか」を表します。
照明の条件が同じでも、そこにある物体によって輝度が異なることが分かるでしょ
う。
輝度は観測する方向に出る光で決まる。
また、自ら発光するような物体の輝度は、自ら発光しない物体の輝度とは比較になら
ないほど大きいことが分かります。
直射光の輝度は反射光とは比較にならない。
したがってカメラの「最低照度」というのは言い換えれば次のようになるでしょう。
- これくらいの照度の中に置かれた物体の輝度があれば、映像としてカメラが
キャッチすることができる目安。
つまり同じ照度であっても、黒っぽいものばかりだと撮影できませんし、ピカピカす
るものばかりを撮影するなら問題ないということがありえる、ということです。
ディズニーランドのパレードがよく引き合いに出されますが、イルミネーションのよ
うに自ら発光しているものを撮影するにはまったく問題がない、ということが分かる
と思います。