アスペクト比とは
アスペクト比というのは、簡単に言うと映像の横と縦の比のことです。
またピクセル比と言う場合は、映像全体ではなく、画面を構成する画素1つの縦と横の比を指します。
ここでは、厳密な規格の話にまで踏み込まずに、結論だけ述べます。
このサイトを見る人の多くが使っているであろうDVでは、
- ピクセル数 横720 縦480
- アスペクト比 横4 縦3
- ピクセル比 縦11 横10(※最下部に注釈あり)
と考えておけばよいです。
DVの1画素は縦長なんですね。
よって、例えばPCでアスペクト比を無視して映像を見ると横長に見えますが、それで正解です。
さらにもうひとつ押さえておくポイントがあります。
例えばここに横10ミリ、縦11ミリのタイルがあるとします。
これをピクセルアスペクト比11:10の画素に見立てて並べてみます。
4:3になるようにタイル並べ
すると、画面を4:3にしようとしたら横が16ピクセル分余ってしまうことがわかります。
これは、アナログ時代からの経緯などあってのことです。
映像から画像を抜き出す人、PC用にリサイズする人は注意してください。
左右を8ピクセルずつ、計16ピクセル削ってから4:3にリサイズしないとアスペクト比が狂ってしまいます。
ちなみに、テレビをPCでキャプチャーしたときも、同じことを考えないといけません・・・といいたいところですが、実はキャプチャーボードによってどのようにキャプチャーされるかが変わります。
大雑把に言うと720×480でキャプチャーしたとき、(番組によりますが)左右に黒い部分がついてくるものはここに書いたことが当てはまります。
しかし、実際には編集ソフトがそこまで正確に処理してくれないこともありますし、こだわりすぎると手間ばかりかかって失敗するかもしれません。
ほどほどにしましょう。
(※)
いろいろと情報を調べてみるとピクセル比は0.9と書いてあるものが多いです。
しかし、なぜ0.9なのかという理由を調べていくとどうも計算が合わないのです。
私が間違っているという可能性も大いにありますが、たとえそうだとしても0.9と0.909(11:10)は差1%。
あまり気にしないことにしました。
ただ、720x480をそのまま640x480にリサイズしてはいけません。
それはさすがに誤差が大きすぎます。